守られている?議会基本条例

昨年10月に北九州市議会は議会基本条例を作りました。これは議会のあり方やルールを条例で決めるというものです。議員自ら作った議会のルールです。
今回の議員定数削減の条例では腑に落ちない点が2つあります。
一つは第21条(議員定数等)の中に「議員定数並びに議員報酬、費用弁償及び期末手当については、議会の監視機能、調査機能及び政策立案機能の確保を考慮するとともに、他の地方自治体の状況、社会経済情勢等を踏まえて、別に条例で定める。」とあります。私は今回の削減理由の一つに「他都市との比較」を挙げましたが多くの会派は他都市との比較で考えるべきでないと反対しました。まさに自分たちで作ったルールを自分たちで否定したのです。
2つめは「市民と協働による開かれた議会の実現」という言葉が再三出てきます。今回「議会改革協議会」で定数を含めた5項目について協議することになりましたが、議員の代表だけで非公開の議論は「市民と協働による開かれた議会」とは相反するものです。
これではせっかく作った議会基本条例が形だけのものといわれても仕方がありません。
この議会基本条例は数十回の議論の元に作られた条例であるだけに、本当に残念でなりません。
北九州市議会が成熟した議会になるためには、公開の場で正々堂々と議論できるようになることが不可欠ではないでしょうか?過去の密室で一部の権力者が決める議会と決別するためにも、市民の皆さんの厳しい目が必要です!