市議選の争点は?

いよいよ、市議選の告示1月18日まであと、2週間となりました。

街頭演説をしているとたくさんの「議員定数削減」実現を求めている市民の皆様の激励のの声が届いてきます。

今回の選挙の争点は『議員定数削減 賛成か!反対か!』に尽きると思います!!

皆さんはどちらですか?

議員定数削減 賛成か!反対か!

選挙公報

12月議会最終日に「次期市議会議員選挙で選挙公報を出してほしい」という趣旨の陳情の審査が私が所属する総務財政委員会で審議されました。

選挙公報は国会議員の選挙や首長の選挙では出さないといけないという義務付けがされています。今回の衆議院選挙でも昨日市政だよりとともに我が家にも届きました。

北九州市が選挙公報を出していない理由は選挙期間が短いため現在の自治会経由の配り方では難しく、業者の頼めば2,000万円かかるというものでした。

しかし、20政令市中、出していないのは北九州市と広島市だけであり、出せない理由はないと思います。

中村よしおは「出すべき」という意見表明をしましたが、執行部より「来月の市議選に間に合わせるには条例改正等たくさんの手続きが必要であり、困難」との答弁があり、継続審査となりました。

市民がきちんと選べるようにするためにも、ぜひ、実現するよう今後も取り組んでまいります。

蛇足ですが、市議会だよりに「だれが質問したのか」、「採決時にだれが反対したのか」を明確に氏名を出している他の自治体の議会があります。これも大切なことではないでしょうか?

議会改革の審議内容は?

12月議会の最終日、12月10日に議員報酬等の削減するための条例改正案が議員提出議案として上程されました。

自民党の片山団長が代表者として①議員報酬の8%削減、費用弁償の廃止、政務調査費の3万円/月のカットについて提案しました。

このことについて中村よしおが質疑しました。通常の質疑は市長に対して行うもので、議員対議員の質疑は私が議員になって2度目です。(1度目は初当選直後の議会で議長のG議員に対して起こったクーデターのときで、その時も中村よしおは質疑した4人の一人でした)

今回の質疑の内容は①それぞれの数値の根拠は?、②議会基本条例には「他の自治体の状況、社会経済情勢等を踏まえて別に条例で定める」とあるが、どのような議論がされたのか?③議員報酬は2年後に元に戻るような特例になっているが、理由は?④議員定数削減についての各会派の意見は?等について質疑しました。

答弁は例えば議員報酬の8%の根拠は5%と10%の意見が出たため間をとって8%にしたなど、議会基本条例にある「他の自治体の状況、社会経済情勢等を踏まえて別に条例で定める」はほとんど議論されていないことが分かりました。議会は根拠に基づいて議論するものです。今回は時間がなかったという理由はありますが、このようなことが繰り返されるのであれば、北九州市議会のレベルが問われるのではないでしょうか?

最後に、議員報酬の同期の政令市平均は77万円(今回の削減後約81万円)、政務調査費の同規模政令市平均30.5万円(今回の削減後35万円)とまだ高いことを指摘し、改選後に再度話し合われる「議員定数削減」の議論は「他の自治体の状況、社会経済情勢等を踏まえて別に条例で定める」という条例に基づいて議論するよう要望し終わりました。

今回の議論は最近の議会でも本会議では経験のない議員対議員の場でした。今後はこのような場を重ねていくことが議員の質、議会のレベルを上げていくことになるのではないでしょうか?

また多くの市民の皆様からケーブルテレビやインターネット視聴の要望がありました。開かれた議会にするためにも一般質問以外の場も市民の皆様が見ることができるような改革が必要です。

議会改革の本気度は?

「議員定数削減直接請求否決」と同時に設立された議会改革協議会。議員定数以外の項目で約1億2,300万円の削減を発表しました。

さて、議会改革の本気度はどうでしょうか?
議員報酬は平成25年2月10日より8%削減することになりましたが、とりあえず2年間の期限付きです。平成27年4月1日以降は再度協議することになっています。
また政務調査費は3万円/月の削減ですが、これも平成26年度中に再協議することになっています。
わかりやすくいえば、とりあえず今回は削減するが、2年後に皆さんが知らないうちに元に戻すこともできるのです。
みなさんに議会改革の本気度は、どううつるのでしょうか?

議会改革協議会の結論

議員定数削減条例案を否決したと同時に作られた議会改革協議会が見直し案を決めました。

議員報酬:8%削減(2年間)
政務調査費:3万円/月の削減
費用弁償:廃止
海外視察:40人/4年→20人/4年
削減総額 年間 1億2,300万円

これは議員定数削減署名の成果であり、改めてご協力いただいた皆様にお礼申し上げます。

しかし、定数削減は改選後再検討することとなりました。

今回の署名に関して各会派とも「重く受け止める」と語ったにもかかわらず、議員定数は全く削減しない結果に本当に残念に思います。議員定数削減は4年に1回しかできません。

今回の先送りで11人で計算すると8億8,000万円の削減ができなくなったことになります。他の項目を削減したことは評価できますが、だからといって定数削減を先延ばしにしてよい理由になるでしょうか?

「これくらいしておけばとりあえずいいだろう」という声が聞こえてきませんか?